宇宙環境を想定した膜構造物の振動特性計測

共振破壊のような構造問題を避けるためなど,物体の振動特性を知ることは重要である.しかし,軽量・柔軟な膜構造物ではインパルス加振による振動計測は一般的に困難である.そこで当研究では,レーザーアブレーションの採用による高精度な振動計測を提案する.レーザーアブレーションとは,物体に高密度レーザーを照射することで,物体表面から粒子群が爆発的に放出される現象である.粒子の放出に伴い物体に反作用が生じ,物体を加振することができる.これは物体に直接触れずにインパルス加振ができ,再現性も高い.

レーザーアブレーションの原理
膜構造物
膜構造物
膜構造のモード形状
膜構造のモード形状