スマート構造を用いたHDDの振動制御

ハードディスクドライブ(HDD)の容量の増加のためには磁気ヘッドの位置決めの高精度化が必要であるが,高周波域の弾性振動が障害となっている.本研究ではHDDのヘッドをスマート構造化することにより,振動制御を行う.有限要素法により,アーム駆動機構をモデル化し,モーダル解析を行う.H∞制御問題に基づいたシミュレーションを行う.スマート構造化のためのアクチュエータとして,平板貼付型と慣性マス型の圧電素子を用い,遺伝的アルゴリズム(GA)によって,これらの配置の最適化を行う.また,物性値変動などの誤差を与えたモデルに対して,設計したコントローラと閉ループ系を組み,その制御性能と安定性を判別した結果からロバスト性能の高いセンサ配置を検討する.